The Cranberries - Dreams

2024年04月07日

back to 1992


今回の英単語:Quite (0:54他)

意味:完全に、非常に、かなり、まあまあ

よく使われる単語ですが、結構分かりづらい単語です。「結構」も「Quite」ですね。

歌詞では「思った通りにならない」という感じで使われているので「Perfect」に近い使い方なのかも。


【初めてのトキメキで見えるバラ色の世界】

春ですね。

春といえば…で思いつくのがこの爽やかなイントロから始まるこの曲です。

軽やかなバンドサウンドとヴォーカルのドロレスさんの歌声で一発で気に入った名曲です。


この曲は1992年にリリースされていたんですね。

しかし私がこの曲を知ったのはもっと後だったと思います。

恐らく「Linger」の後のリバイバルヒットの頃だったんでしょう。

ネットで情報を見てみるとこの曲、当時はそれほどヒットしていなかったんですね。

こんな素敵なキラキラした曲なのに、もったいない。

大ヒットしなかった割に今でも心に残っているということは名曲の証ですね。


光が差し込んでくるようなシンバルの音と弾けるギターのイントロ!

続く木漏れ日のようなギターリフがワクワクさせてくれます。

そこからフワッと入ってくる少女の雰囲気の歌声が素敵です。

ドラムの音がドキドキしている鼓動のようで、初恋の胸の高鳴りに聞こえます。


Bメロで低い声のコーラスが入ってきてちょっとドキッとします。

まるで高い声が「夢」、低い声が「現実」のような雰囲気です。

そしてその二つがリンクしていて、夢が現実になった喜びを表現しているかのようです。


私のお気に入りパートは一番が終わった後のスキャット部分。

歌の部分じゃないのかとつっこまれそうですが…w

こぶしのような感じで声がコロコロ変わる雰囲気のスキャットが凄く印象的です。

そしてそのずっと上の方で浮いているようなビブラートの波!

何度聴いてもこの部分が素敵すぎます!


曲の最後の部分のスキャットも素敵ですね。

彼女の声に合わせて聴こえるオリエンタルな雰囲気の男性の声が良いスパイスになっています。


歌詞の内容は、理想の男性に出会って「夢のよう!」と幸せな女の子の歌です。

ググってみたらどうやら初恋の気持ちについて歌った曲のようです。

キラキラした曲調、夢見心地な歌声…納得です!


毎日の生活は予想できる方向へ変化していく中、夢は思わぬかたちで現れる。

というのがこの曲の冒頭で歌われており、テーマでしょう。

一番の歌詞では「Dreams」と複数形になっていますが、代名詞が「It」になっているのが気になります。

…が、スルーしときましょうw


話を戻します。

そんな夢についての気持ちは以前からあったけど、彼に出会ってその感覚がずっと強くなった彼女。

まさか自分にこんな出会いが実際に起こるなんて予想していなくて信じられないようすです。


その気持ちを表したのが、先ほど私が大好きだと言ったスキャットの部分なんでしょうね。

古い少女漫画のような、世界がバラ色に見える状況ですね。


二番に入るとその夢見心地の気分を現実のものとしようと努めています。

無視できない気持ち、行動を起こさずにはいられない気持ち。

ちょっと勇気を出して彼に言っちゃいます!

「あなたは私の心を掴んだの。だから傷つけないで。」

「あなたこそ探していた人!」

「私の事をわかってくれて、優しい人。」

「あなたは私の全て!」

そして噛み締めるように最初のフレーズを辿った後改めてこう思います。

「あなたが私の夢!」


おっと!ここで「夢」が単数形の「A dream」になりました!

日本語訳では気づきにくいポイントですね〜。


偉そうに言っていますが、私もこの記事を書くときに気づいただけなんですけどねw


MVはどうやら二種類あるようです。

上で紹介されているものが私が見覚えのあるMVです。

夢の中で歌っているような雰囲気が漂う演出ですね。

キラキラした曲なのになぜか寒色系の映像なのが不思議で、その雰囲気が心に残っています。

特に凝った演出や演技がなく、歌っている時の表情や仕草が見られるMVでこれはこれで良いですね。


もう一つはコチラ↓


コチラのMVがストーリー仕立てになっていて面白かったです。

キラキラなイントロで突如現れる黒装束。

曲調とのギャップが凄いですw


白馬も出てきて不思議感が漂います。

スタジオで歌っているかと思ったらドロシーさんが突然フラリと外へ出て行きます。

そして怪しげな黒装束が木の根っこっぽいものを掘り起こしています。

何かの暗示のような白馬に導かれるようにドロシーさんが彷徨っていきます。


私が気になったのはマイクのコードがえらく長いことなんですけどねw


そして山小屋に長いコードを引きずりながら到着した彼女。

木の根っこを洗います。


水がどうみても足らないと思いますが、何度か水を汲み換えたという事にしましょう。

ていうか、外で洗わないと床がビショビショ…

そんな心配をよそに、洗い終わると木の根っこはイケメンくんになりました!

…と思ったらバンドの皆の元にいる…?


これはえーっと…

歌っていた彼女の頭の中のイメージを映像にしてみたという感じでしょうか?

壁の感じは似ていますが、歌っていた場所は街中で、木の根っこは山小屋。

これも夢の中のように脈絡のない感じを表したという事でしょう!

と、強引に結論づけますw


それにしてもどちらのMVもなぜか寒さを感じる演出です。

こんなキラキラした暖かい曲なのに。

ギャップ萌えというやつでしょうか。(←違う)


ミックスリスト:My Favorite ラブラブ Songs