Spice Girls - Say You'll Be There

2024年07月08日

back to 1996


今回の英単語:Equation (1:56)

意味:均等化、同一視、方程式

歌では「こんな簡単な恋の方程式を解けないならサヨナラね。」という感じで使われています。


【友達を好きになっちゃった

90年代を代表するアイドルグループと言えばスパイスガールズですね!

単なるアイドルではなく、歌もダンスもバッチリ!

しかも5人の個性がバラバラだったのに皆が仲良さそうだったのが印象的でした。


彼女らのヒット曲の中でも私が一番好きなのがこの曲です。

ディスコミュージック的なキーボード中心の早すぎないビートが心地よいです。


冒頭のレコードのノイズ音がちょっと懐かしさを感じるこの曲の世界に引き込みます。

イントロ、間奏で聴こえるガヤガヤした人々の声が気になっちゃいます。

音楽を聴くのではなく友人たちと飲むのを楽しんでいるバーのような雰囲気です。

なぜこの演出なのか不思議ですが、このガヤガヤがなければちょっと薄味になっていたかもしれませんね。


そしてこの曲、色んなところでチョコチョコっと様々な音がスパイスのように入っているのも楽しいです。

スクラッチ音、クラップ音、ギター、ストリングス、キラキラ音、ハーモニカ…

楽しさと爽快さを感じる隠し味が効いています。


彼女らと言えば、5人ともしっかり歌えるのも特徴です。

この曲でもメンバーが入れ替わり立ち替わりリードヴォーカルを務めます。

メンバーの中でズバ抜けて歌が上手いという感じの人がいないのもバランスが取れていて良いですね。

ズビズビ響く音にライトな歌声で、こってりしすぎていないのが絶妙です!


Aメロの出だしの「ラスト タイム…」や「イフ ユウ…」が「聞いてよ!」と言ってるようで結構好きです。

音楽的な事は分かりませんが、音符通りでなはく余韻を感じさせて話しかけてるような雰囲気があります。

その出だしを聞いたなら、ちゃんと話を聞かなくてはいけませんよね。


歌詞はアイドルらしい内容です。

友達だと思っていた彼氏をいつの間にか好きになっちゃったという歌です。

少女漫画のような青春を感じる展開ですね〜。


一番はAメロの部分が長めです。

主人公の男女が話を重ね、彼女の気持ちが色々変わってきている様子を語っているようです。

この前会った時は「友達でいよう。」と決めたのに、また同じような状況。

でも今回は彼氏が「君は俺を好きになってる。」なんて言ってる。

こんな事になるなんて想像もしてなかったわ。

な〜んて…


いやー、男女の友情なんてなかなか成り立ちませんもんね。

彼の言葉と気持ちで素直になれましたね!

「べ…別に付き合ってあげてもいいわよ。」

とか言っちゃったりしてるんですかねー!


ところが二番になると、自分の気持ちに正直になった彼女、積極的になります。

これまでの事を考えると今まで友達でいた事の意味がわかるでしょ?

もしその答えがわからないならサヨナラね。

「好きだ。」なんていう必要もないし、寧ろ言わない方が良くない?

これまで押さえていた気持ちを倍返し(ちょっと古いw)ですね。


彼女が主導権を奪っちゃったようです。

強気な彼女と彼女の事をずっと好きだった彼氏。

この先、楽しくなりそうですね!


サビは同じ内容を繰り返します。

フェイクのような部分が違うことで気持ちの盛り上がりに変化があって楽しいです。


サビの歌詞はこんな感じです。

あなたとの楽しい日々のためならなんでもするわ!

あなたへ望む事はただ一つ、あなたがそこにいるという約束!


彼女さん、なんだかんだ言って彼氏くんにメロメロですね。

メロメロなのに強気でリードする役を取るとは…彼女さん、結構策士かもw


一番はノーマルなスパイス控えめなコーラスが心地よい感じです。

二番はメラニーBさんのクールな余裕ある感じのスパイスが入ります。

大サビはメラニーCさんの刺激的で熱いスパイスが飛び散ります。

このスパイスが入ることでサビのコーラスが厚く大きくなったように感じるのが不思議です。


MVは夏っぽいというよりは灼熱っぽい雰囲気の砂漠が舞台です。

このパンチあるサウンドにピッタリハマったカッコいいMVです!

5人が不思議な必殺技をもった戦隊ヒーローのようなMVです。

砂漠の基地で目下訓練中の5人。

そこに現れたのは手強い敵…ではなくイケメンくんw

日々の厳しい訓練のストレスを解消するためにボーイ・ハントです。

文面だけだとなんかアレですけど…いや…アレなのか…?


因みに冒頭でちゃんと5人それぞれに必殺技的な通称と名前が付けられています。

ついつい一時停止して名前を確認しちゃいました。

この雰囲気…(だいぶワイルドですけどw)プリキュアっぽいです!


このMV、メンバーがそれぞれパッと入れ替わるようにセンターに現れる演出が楽しいです。

リズムに合わせてのちょっとした仕草や表情が素敵です。

センターの人だけ注目しがちですが、バックでしっかり踊っている皆さんを見るのも楽しいですよ。

立ち位置が微妙に変わるので同じアングルでも全く飽きないですね。

そして5人の表情が可愛い!(←ここ重要)


あと一瞬ですが、MVの1:22で、ヴィクトリアさんが空中浮遊しているように見えるのも面白いです。


最後、よくある「To Be Continued…」かと思いきや、「The End」でした。

1話完結の物語でした。

続きが気になりますよね。

特に放置された赤いトラック…


青春ドキドキ乙女心な歌詞の世界とは全く関係ないMVですけど、いいんです!