Natasha Bedingfield - Unwritten

2024年03月15日

back to 2004


今回の英単語:Drench (1:00他)

意味:ずぶ濡れにする、水浸しにする

酷く濡れる状況を表しますが、"sun-drenched"だと「太陽の降り注ぐ」という表現で使えます。

「まだ口にしていない言葉を自分に浴びせて」という歌詞は新たな自分を表に出してという意味…かな?


【新しい道に進む人の背中を押しまくる応援歌】

当時、CDショップの視聴機(懐かしい響き!)で聴き、すぐに購入したアルバムに入っていた曲です。

2000年代を代表する名曲と思っています!


トッチャッ トットコトンッ と鳴るドラムの後に軽やかなギターのリフ。

そして彼女の気だるい「ア〜…」という声が印象的な短いイントロ。


独特の人懐こいハスキーな声が語るように歌い始めます。

太かったり透明感があるわけでもないのに凄く耳に入ってくる素敵な声です。


一番の歌い出しは独り言のようにちょっと迷った雰囲気があります。

か弱さや、モヤモヤした気持ちを表しているようです。

「私の未来はまだ何も書かれていない。」

「何がしたいのかわからない。」

「ペンは持ってるけどエンディングが決まってない。」


進まないといけないけど見えていない将来に対する不安は誰でも経験あると思います。

周りの人が次々と進路を決めている中、私がしたい事って何なのか…

この曲はそういう人にとても響くのではないでしょうか。


Bメロでその閉ざされた感覚に思い切って自分と向き合います。

本当に自分が行きたい道は何なのか。

自分に正直になってみる、という事ですね。

この部分の歌詞が気持ちが変わっていく様子が描かれていて好きです。

「空白のページを見つめて」

「汚れて暗い窓を開けて、見つけられなかった言葉を陽の光で輝かせてみて」

「遠くにあるものに手を伸ばすと、それは結構近くにあってもうすぐ味わえる」

「抑えていた気持ちを解放して!」


モヤモヤした気分が晴れてくるような昂る気持ちを感じます。

コーラスが重なる部分、光が広く差し込んでくる様子が見えてきます。

その後に聞こえてくる「ア〜〜〜〜」は太陽の光のような温かさを感じますね。


サビになると気持ちがすっかり前向きになって未来へ力強く歩み始めます!

拍手で応援してくれて、ポジティブレベルが増し増しです!

このサビ本当に強くて素敵で一緒に歌いたくなります!


するとどこからか励ましてくれる声が聞こえてきます。

それまで「I」だった主語が「You」になります。

ということは、サビは自分を見守ってくれる人、応援してくれる人の言葉でしょうか。

もしくは自分を自分で応援する心の声かもしれませんね。


サビの最初の「雨を肌で感じて!」という言葉、凄く素敵な表現です!

誰でも感じた事のある感覚で例える事でハッとします!


「そう、自分のやりたいことは自分が体験しないと!」

「誰もあなたの代わりなんてしてくれない!」

「自分の言葉で自分を表現して!」

「両手を広げて自分の人生を楽しんで!」

「まだ未来は白紙なんだから。」


そして一番のサビの終わりの

「レスト イズスティル アンリトゥ〜〜〜ン」のかすれ気味の声好きなんですよね。


そして二番。

二番になると「私」はしっかりした芯を持って生きるようになりました。

悪い意味の伝統や慣習を壊し、間違いを恐れない生き方をすると決意しています。

か弱かった「私」の声は自分を知る事で強さと余裕を持った雰囲気になりました。

二番のサビも同じ雰囲気です。

しかし二番は自分を奮い立たせた言葉を思い返しているように思えます。

一番では一回だったサビが二回繰り返されているのがその証拠です。

…なんて、完全に私の妄想ですがw


そして大サビ前のブリッジ。

(ブリッジという言葉は先日フォロワーさんに教えていただきました。)

強力な味方がやってきました!

ゴスペルクワイア登場です!

ワッショイ!ワッショイ!

ポジティブパワー更に注入!


そして大サビ!

言葉は同じですが、今度は言葉を周りに広めていっているような雰囲気です。

一番、二番のサビと聴き比べてみてください。

一番、二番ではメインの声は中心でした。

大サビでは左右からの声が大きく包み込まれているようです!

そしてメロディ以外のハッピーな歌声が混じっていてウキウキした気分になります。

最後の最後、彼女の雄叫びで締めるところもハッピーさ爆発で大好きです!

(その雄叫びは上のMVにはなく、UKバージョンのMVには入っています。)


MVは二種類あります。

上で紹介したものは新たに作られたもののようです。

(インターナショナル版ってヤツでしょうか?)

エレベーターに乗って色んな人に出会って色んな行き先に行く。

大人のエレベーターの某CMのような感じです。

こちらのMVの方が先にできていたんでしょうけど…


そこに登場してくる人々は基本的にハッピーな感じで、それぞれの人生を楽しんで歩んでいる雰囲気です。

サビでは彼女が色々と幸せな瞬間を楽しんでいて見ている方も笑顔になります。

私の一番好きな場面は、超濃厚キスをしているカップルを見てドン引きしてる表情なんですけどねw


そして最後は再開したイケメンと、これまたハッピーな終わり方。

頑張れソングですが、MVは多幸感溢れるほっこり系です。


前述の最後の雄叫びが入っているUK版のMVはコチラ↓

コチラは歌の感じに合わせた頑張る系です。

豆本ちゃんが高みを目指して頑張っていくものです。

「どこまで行くねん!」と関西弁でツッコみたくなりますw

ただ、最後がね…私的には「えー!?」って感じなんですよね…


因みにYouTubeにオフィシャルからインターナショナル版(?)を延々と一時間繰り返すものもありました。

謎の一時間バージョン

これは…何のために???


さて、締めますw

初めの頃は白紙だった自分の未来に抱いていた不安。

しかし曲が終わる頃は「白紙の未来」が違った意味になっています。

何を記すことができるのか、ワクワクしてしょうがない期待。

新しい出会い、新しい出来事、新しい環境で人生を豊かにするのは自分次第です。

明るく自分の信念を持って生きていくときっと応援してくれる仲間に出会える。

そういうメッセージを刻んでくれる素晴らしい曲です。

「これからの人生はまだ何も記されてない。」


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