Mis-Teeq - Scandalous

2024年08月19日

back to 2003


今回の英単語:Stimulation (1:30他)

意味:刺激、興奮

普通の恋には戻れなくなってしまった雰囲気の、危険な感じさえする夜遊びって感じですね!


【彼の危険な魅力の引力

世紀の変わり目にイギリスから出てきた見た目も歌もカッコいい3人組!

あ、デビュー当時は4人組でしたが…


彼女たちの曲で一番好きなのがこの曲です。

冒頭の「ソ…ソ…ソ…スキャンダラース…」が左から右へ流れて世界に引き込まれます。

すると不穏なストリングスをはじめとする音の演出でハッとします。

緊張が張り詰めるような雰囲気に思わず耳を奪われますね!


その緊張感を更に高めるジャマイカっぽいラップがカッコ良すぎです!

こんなラップスタイルを「ラガマフィン」と言うらしいです。


因みにGoogleで「ラガマフィン」と検索すると可愛いニャンコが一番に出てきますw


ニャンコ画像で心を掴んでおいて、引き続き曲紹介です。


始まるのはクールで理性的な雰囲気のヴォーカル。

曲調と違った落ち着いた雰囲気の歌声が逆に怪しさを引き立てます。

そこにラガマフィン(覚えたての単語を使いたがる)のラップが重なると熱量の対比が素晴らしいです。


まるで「うる星やつら」の「おユキ」と「弁天」のよう。

若い人にはわからない例えですw

実は本気で怒ったら怖いのはこのクールなヴォーカルの彼女の方…っていう感じでしょうか。


この曲、サビもしっかりあるんですが、曲の緊張感がずっと一定なんですよね。

サビで盛り上がるというタイプの曲ではなく、AメロもBメロもサビも同じ温度を保っている感じです。

例えるなら、綱渡りをしている緊張感のようです。

ずっとハラハラしっぱなしな雰囲気が漂っています。


時々鳴ってドキッとさせるサイレン。

ずっとヒタヒタとついてくるストリングス。

目眩を起こさせる響くようなノイズ。

襲ってくるようなホーンの音のキーボード。

落とし穴のようなベース音。

そして金縛りにさせるようなサビのコーラス。

うっすらと聴こえるレコードのノイズ音も世界観の解像度を粗く感じさせてますね。

どの音も歌声もゾクゾクする危険な香りがします。

暗くて重くて危険な雰囲気がカッコよすぎです!


そしてサビの

「♪ヨデンジャラス 〜 スキャンダラス♪・・・」

のゆっくり一段一段上がっていく感じの音も緊張感ありますね。


歌詞はどうやら異常にセクシーで危険な彼氏についての歌のようです。

殺人級の魅力でストレートなチョメチョメトークもセックスアピールも色気たっぷり。

触られるだけでゾクゾクするほどの魅力がある彼氏。

もちろんチョメチョメのテクニックも超一流!


どんなに彼のことに惹かれても距離を詰めてくれないから焦らされる彼女。

くぅ〜!この男、遊び慣れてますね〜!


危険な男とわかっていても魅力の引力から逃れられない彼女。

まさに「会いたくて震える(エロバージョン)」レベルの彼氏です!


でも彼女も彼の危険な雰囲気にはバッチリ気づいています。

危険なのはわかってる、卑猥なのもわかってる、でも一夜限りなんて無理!

と、彼の毒牙にかかった彼女は彼からの刺激を求めてしまいます。

おーっとR18な世界ですね!


でも、一つ疑問があります。

曲の冒頭は「1(彼) 対 複数(私たち)」ですが、本編が始まると「1対1」になるんですよね。

「私たちと歌いたいんでしょ?」

「だから私たちのこと怖いと思ってるんでしょ?」

よくわからない歌詞ではありますが、そこは妄想でカバーしますw


もしかして、女友達三人の全員に手を出して、全員を虜にした彼氏なのではないでしょうか!?

「歌う」というのはつまりはチョメチョメで声をあげるという事なのでは…

ピピーッ!良い子の皆さんは立ち入り禁止です!


一人の男に虜になった女友達三人組。

お互い三股かけられている事を知りながら、「最後に選ばれるのは私!」と思っているとか…

んー、妄想が膨らみすぎますねw


そんな三人を虜にする彼氏に、彼女たちはどんどん刺激を欲しています。

そして一夜ではなくずっと一緒にいてほしいとアピールしています。

しかし、結局彼は密接な関係にはならないよう壁を作ったままです。


そう思うと確かにこの息を呑むようなスリリングな曲調は納得ですね。


彼を目の前にするとメロメロになってしまう彼女たち。

しかしそんな危ない男を自分のものにしたいと考えているということは弱いだけではありません。

その彼女たちの奥に秘めた恐ろしさを彼は感じているんでしょうね。

実は彼女たちは猛獣で、快楽と刺激をくれる彼を自分のものにしたいと思っている。

でも彼が油断したら牙をむく…

猛獣と猛獣使いの関係のようですね。


…妄想が妄想を呼んだ解釈になってしまいましたw


MVもカッコいいですよ!

何者かに追われているような男性が逃げ込んだのは怪しげなクラブ。

視界がブレてしまう不思議な空間。

しかし、彼はクラブの人混みに紛れます。

そこに現れたのはクラブを牛耳る妖艶な三人の美女。

美女たちは煽るように歌って踊ります。

すると覚醒した彼は遂にステージの真ん中へ!

美女たちに認められた彼はひとしきり踊って場を盛り上げたかと思うと姿を消します。


世にも奇妙な世界です。


そんなストーリーはさておき、クラブの盛り上がった雰囲気がいいですよね!

熱気がこもったクラブでも彼女たちにはクールな風が流れていて麗しいというのもGoodです。

あ、私はクラブに行った経験、ないんですけどねw


MVでは彼が踊り出るところからアレンジが変わって熱さが増しますね!

彼女たちのMVは途中からアレンジが変わることが多いんですよね。

観ている側を飽きさせないサービス精神でしょう。


因みに彼女らの曲で展開がバリバリ変わるのが以前 X (元Twitter)で紹介したコチラの曲↓

夏らしくて大好きなMVです!


「Roll On」という曲はアルバムに入っていますが、このアレンジではないんですよね。

しかもMVでは途中から「This Is How We Do It」のカバーになるという。

このMV版の曲はシングルCDのみらしく、アルバムには収録されていなくて凄く残念です…


それでは今回はこの辺で。

現実では火遊びからは縁遠い私の妄想火遊びにお付き合いいただき、ありがとうございました。