Method Man - All I Need ft. Mary J. Blige

2022年12月20日

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今回の英単語:Resurrect (2:47)

意味:復活させる、蘇らせる

最高のパートナーと出会えた奇跡を聖書になぞらえて色々例えている部分…だと思います(^^)


【不穏で不安定な環境で見つけた心休まるパートナー】

この曲はメソッド・マンではなく、メアリー・J・ブライジを知った時にほぼ同時期に聴いた曲です。

メアリー・J・ブライジのあのデビュー曲ではなく、この曲から彼女のファンになったという、ちょっと変わった入り方でした。

所謂「歌姫」系のアーティストではなく、

ちょっとダークな感じが僕にとって衝撃的でした。


ラップは正直全く聞き取れませんが、なんというか、窮屈な世界でパートナーとの居場所を不安定ながらも手に入れるという感じの雰囲気が漂っていてとても印象的でした。

(多分歌詞の世界と僕の解釈は違っていると思います。)

暴力的で力強いが不安を感じるラップと寂しさが漂う歌がずっと心に残ります。

メアリーが抑えた歌声で歌っているのはMarvin GayeとTammi Terrellの「You're All I Need To Get By」という曲の一部というのは聞いたことあります。

このメロディが不安さや不安定さをより強くしているような気がします。

元ネタの方は凄くハッピーな曲なのでそれを知っている方にとってはかなり衝撃的だったのではないでしょうか。

(元ネタはこちらから:Marvin Gaye, Tammi Terrell - You're All I Need To Get By


PVの冒頭がストーリー仕立てで、しんどい環境でどうにか生きていて仲間を見つけ、パートナーと共に生きていく、しかしそれも刹那的・・・というちょっと不安定すぎる雰囲気を感じてしまいます。

ちなみに元ネタのタイトルにある「Get By」は「なんとかやっていく」や「うまく通り抜ける」等の意味もあるので、それを考えるとこの曲は「苦しい環境だがなんとか生きていく」という精神状態を表しているように思えます。

ハッピーな曲を元にダークな色付け、あの「シン」で始まる特撮映画のようです。


歌詞は一目惚れしたパートナーと愛さえあればそれで十分…という感じでしょうか?

冒頭のメアリーの部分、「まるで甘い朝露のよう」というのがこの曲調の中で希望のように感じます。

そして一目惚れした後はもうゾッコンのようです。

後半には恐らく聖書を引用して愛の強さを表現しています。

ブラックミュージックに聖書が根ざしているのが垣間見えます。

逆に日本人には馴染みがないので、意識的に聖書に触れた人でない限り、ブラックミュージックの深い部分は見えないのかも…なんて思ってしまいます。


日本で平穏にゴタゴタにも巻き込まれず平和に暮らしていた当時の私には刺激の強すぎるPVでした。

しかし、この曲のおかげでHIP-HOPにも抵抗がなくなり、更にどちらかと言うと東海岸系が好きになるきっかけとなりました。


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