LL COOL J - Paradise ft. Amerie

2024年07月23日

back to 2002


今回の英単語:Reminisce (1:38)

意味:思い出にふける、回想する

タヒチにある黒い砂のビーチで過ごした夢のような日々を思い返しています。そのビーチはMVに登場!


【彼女を満足させ続ける色男

Hiphop大好きな人はもちろん、R&B系の洋楽が好きな人ならその名を知らない人はいないLL COOL J。

10代でデビューしてDefJamができた頃から第一線で活躍してきたレジェンドMCです。

なーんて言いながら、実は私はあまり聴いたことがありませんでした。

もちろん、名前はよく知っていましたし、客演を含め、何曲か聴いた事があるという程度でした。


話は逸れますが、LL COOL Jって本国でも全部大文字のようですね。

何かこだわりがあるんでしょうね。

若い頃、LLが「Ladies Love」というのを知って若干引いた事もありましたw


そんな私が一度聴いてどハマりしたのがこの曲です。

タイトル通り、夏のパラダイス感バリバリのアガるナンバーです!


イントロからずっと流れる「ドゥルル ドゥルルル」のベース音がカッコいいですよね!

そのベース音が耳を呼び、ドラムとキーボードが「ワッショイ!」

そこに乗るハリのあるセクシーな歌声はエイメリー!!


本編が始まる前に「コレ絶対好きなヤツ!」です!


このゴージャスなトラックに乗ってくる彼の色男オーラがプンプンするラップ!

セクシーさとギラギラした雰囲気があるにも関わらずジェントルさもあって貫禄を感じますね。

彼のやや鼻にかかった声、聴いていて疲れないのが良いです。

しかもアクや訛りのような癖もない感じなので聴きやすいです。


そしてこの曲の彼のラップ、聞き取りやすいと思いませんか?

少し英語リスニングができる私でもこの曲のラップ、わかる部分が多いです。

特に歌詞を一旦見てから聴き直すと更にクリアに聞こえます。(当たり前?)

簡単な単語が多いという部分もありますが、発音がしっかりわかる気がします。

英語を勉強している人がこの曲聴いて

「え?ラップが…わかる!?」

と自信に繋がる曲…かもしれません。


クセ強なMCが多い中、第一線の彼のラップが聞き取りやすいというのも凄いですよね!

しかも色男オーラをしっかり感じさせる演出をしながらというのも凄いです。


と、こんなに推しているにも関わらず彼の曲をろくに聴いたことがないという私…

今度色々聴いてみますm(_ _)m


そしてこの曲にエイメリーをフィーチャーしたというのが大正解ですね!

セクシーさを感じるのにカラッとしたアウトドア的な歌声が素敵です。

ソフトな声も弾けるような声もこの曲の雰囲気にピッタリです。

色男にゾッコン…ではなく、色男を試す高嶺の花的な雰囲気が出ていますね。

そう、まるで峰不二子のように。


「私を満足させてくれるのかしら?フフフ…」

って感じでこちらも余裕を感じさせる歌声です。


さて、この曲の印象的な「ドゥルル ドゥルルル」なベースと「チャッチャーン」なキーボード。

こちらの曲をサンプリングしていました。

恐らく私のX(元Twitter)のフォロワーさんは知ってる方も多いんでしょうね。

私は今回調べて初めて聴いた曲でした。

相変わらずのポンコツぶりです。

しかもこの曲、LL COOL J自身が1990年の曲にも使っていたようです。

その曲についてはググってみてください。

(もちろんコチラも私は知らないですw)


さて、歌詞はいきなりエイメリーさんの挑発から始まります。

彼女のお眼鏡にかなう男にはしっかり見返りを与える媚びないセクシーな女性のイメージです。

彼女を満足させてくれる男性に一途になるギラギラした雰囲気です。

並みの男では大火傷をしてしまう熱さです。

まさに峰不二子!


「私が欲しいのならいいわよ。」

「あなたのこれからの人生、パラダイスにしてあげる!」

「あなたに愛を捧げてあげるわ。」


そんな彼女を満足させる彼。

とにかくゴージャスな日々を彼女のために演出します。

そしてこれでもかと彼女が満足する素敵なシチュエーションを準備します。

カルティエ、紫のキャンドル、タヒチ、スイートルーム、ミンクのコート…

庶民には縁のない物が次々と出てきますね。


そしてもちろんオトナの時間を彼女と過ごします。

「お前が持て余しすようなものを俺は持ってるから、俺の事が好きなんだろ。」

「俺には限界がない。恐れもないさ。」

「他の奴らにはできないような最高の気分を味わわせてやるぜ!」


男の方も彼女に負けず劣らずガツガツギラギラですね〜。

しかもそのキザでゴージャスな雰囲気をバッチリ自分のものにしている色男!

遊び慣れているにも関わらず、彼女への想いは本気です。

最高の女性と最強の男性、無敵ですね!


こんなテンションもチョメチョメの気分も上がるような事されたら言いたくなりますよ!

「パラダイスはベリィ・ナ〜イス!」


因みに歌詞に「10」がキーワードのように出てきます。

冒頭で「テン…」と言ってたり、タヒチでの10日間とか、俺の10%は神に捧げるとか。

この曲が収録されたアルバムタイトル「10」にかけた遊び心でしょう。


MVは大自然の景色が鮮やかで、そこに映える二人がとても素敵です。

最初ドヤ顔で黒い砂をこぼしていますが、それがこの曲の二番で歌われているタヒチの黒いビーチです。

それにしても空撮のタヒチの映像、美しいですね!

青が青い海の色、深くて鮮やかな緑、激しい白の波、そして抜けるような青空!


「パラダイスはベリィ・ナ〜イス!」


そしてバッキバキの体なクールなJさん!

エイメリーさんの麗しさ!

二人のフェロモン大放出な映像もこれまた羨ま…いや、素敵すぎです。


さて、そのお二人、一番では楽しそうにキャッキャしています。

歌詞の内容とは違った爽やかさです。

綺麗な海を独り占めですからそりゃテンション上がりますよね!


「パラダイスはベリィ・ナ〜イス!」


二番になって、やって来ましたこの曲の舞台、黒い砂のビーチ!

本当にこんな場所があるんですね、ビックリです。

謎の白馬を用意してしっとりムードです。

海も森も満喫ですね。

エイメリーさんの衣装も大自然の中で映える感じでとっても素敵です!

クールなJさんは彼女を引き立たせるためにシンプルにキメてますね。

ていうか、ムッキムキの肉体美をこれでもかと見せていますw

二人のフェロモンがとめどなく溢れ出しています!


「パラダイスはベリィ・ナ〜イス!」


因みに一瞬のカットですが、私がなぜか凄く印象に残っているのは 2:11 あたりの

♪「I ain't going nowhere」♪

の場面です。

この時のクールなJさんのビートの取り方がずっと頭に残っています。

何気なく自然にリズムを取っているだけの動きなんですが、凄くカッコいいと思っています。

日本人がこれをすると無理してる感が出てしまうような動きです。

DNAに組み込まれている感じです。

多分多くの人には刺さらないシーンでしょうけど…


そして夜になりました。

エロモード…かと思ったら結構健全な感じです。

歌詞のセクシームードとは違いますが、幸せな雰囲気が伝わってきますね。

これから二人の素敵な時間をバンガローで過ごします。

素敵な時間に集中するため、いつの間にか準備されているのはセレブだからこそできる特権ですね。

こんなシチュエーション、夢のまた夢ですね!

羨ましいぞ、コノヤローッ!

そりゃ言いたくなりますよ。


「パラダイスはベリィ・ナ〜イス!」


MVの最後、夜空に名前のようなものが出てきます。

「Big Momma & Jam Master Jay」と浮かんでいます。

Big Mommaとは彼のデビューを後押しした彼の最愛の祖母の事のようです。

そしてもう一人は銃撃で亡くなったRun-D.M.C.のDJです。

この曲と同時期に二人の死があったようで、それを偲んでのシーンです。


こういう派手なパーティーチューンのMVの締めにこのシーン。

彼の愛に溢れる内面を垣間見た気がしてグッときますね。


チャラいと思っていた男が実は内面には優しい愛に溢れていたなんて…反則!!!