Lauryn Hill - Doo Wop (That Thing)

2024年06月19日

back to 1998


今回の英単語: Repercussion (0:56)

意味: 音の反響、事件や行動で後まで残る反響

自分の見た目や行動のせいで、後に悪い影響を及ぼしてもそれを誰かのせいにするのかと問うてます。


姐さんから愛あるお説教】

彼女の爆発的ヒットをした伝説のソロ・アルバムからの超ヒット曲です。

当時MTVを見ていてこの曲を初めて聴いた時から私の心は一瞬で虜になりました。

その後ソッコーでアルバムを買った記憶があります。


ところで、どうしてこの曲のタイトル「Doo Wop」なんでしょう?

私の浅い知識からイメージしているドゥーワップと違うんだけどなぁ…とずっと思っています。


そんなことより曲ですねw


軽い乾いた音のピアノのリズム。

そこからの「ヨー ホニャララホニャララ」…そして重なるコーラス。

どんな曲なのか期待しちゃいますね。

すると「コレだろ!?」的にドラムがドンドンドンドン!

そしてホーンが加わってカッコいいフロウも相まって「いい曲感」が押し寄せます!


ちょっと気だるい雰囲気もあるローリン姐さんの畳みかけるラップがクール!

ラップにランデブー状態で柔らかな歌も聴こえてきてそちらにも耳を傾けてしまいます。

「柔と剛」の見事な化学反応です!


力強いベース、クールなドラム、控えめなピアノが主要メンバーです。

なのに凄く厚みがあって聴き飽きないというはやはりヴォーカルの力でしょうね。

当時この曲を聴いた時に「この人、こんなにラップするんだ!」と驚きました。

実は私はThe Fugeesにはあまりハマらなかったんですよね…


私の中ではローリン・ヒルはフージーズよりも「天使にラブソングを2」印象が強かったです。

話が逸れますが、私が彼女の歌声に驚いたのはその映画のこのシーンです。

正統派で上手いと思っていた友達の歌を一瞬で凌駕するシーン。

ほんのちょっとしか歌っていないのに彼女のカリスマ性が溢れ出ています!

それまで正統派っぽい歌い方が上手いと思っていた私に衝撃を与えました。


さて、話を戻します。

私がこの曲にハマった当時、急に思い立った事がありました。

それはこの歌をカラオケで歌う事!

ラップ部分含め、何度も練習しました。

単語を追って声に出そうとすると無理だったので、ほぼ音で覚えるようにしていました。

なので歌詞は全く入ってきてませんでした。


練習の甲斐もあり、なんとか誤魔化しながら歌えるようになりました。

そして遂に!

この曲を見事カラオケで披露する日が!

来ませんでしたwww


若気の至りです…

当時既に若くなかったですけどねw


歌詞は色んな宗教的、文化的な比喩などが入っていて正直よくわかりません。

なので、今回は国内盤を持っていたおかげで歌詞カードを見ました。

そして文明の利器、Google先生も助けてくれて歌の意味を再度読み返しました。

歌詞は文字数が多いのでなかなか大変ですので簡単に説明します。


一番はすぐに男と寝ちゃう、男に依存気味な軽い女のコに向けてのお説教です。

お金をチラつかせて都合の良い女と遊ぶ男にメロメロな女のコ。

それにホイホイとついていき、チョメチョメしちゃって。

そんな男と連絡が取れなくなっても会おうとするなんて。

会ったら罵倒する訳でもなく白旗振ってまたチョメチョメ…

神に誓った身なのか信じられない。

流行ってるからとお尻があらわな服装したり、西洋風な髪にしたり、ネイルしたり…

そんなんじゃ宝石の原石がただの石ころになっちゃうわよ!


出直してきな!!!

姐さんからキツーい小言をくらいました。


さて二番。

二番はガキのまま大人になった男が標的です。

彼女よりも車やファッション優先で仲間と連んでクラブで遊びまわる男のコ。

母親と一緒に暮らして独り立ちもできてないくせに悪ぶって口だけは大物気取り。

子供の世話もしないといけないのに放っておいたせいで裁判沙汰。

お金もなく心もボロボロになってからなぜ女は男を憎むのかなんて思っちゃう。

ずる賢さは一級のDV野郎。

チョメチョメがさっさと終われば男ですらなくなる。

自分を正そうともしないくせに何に勝つと思ってるの?


出直してきな!!!

姐さんのディスりが爽快すぎてグゥの音も出ません。


サビは一番二番は男女が入れ替わっていますが同じ事を言ってます。

日本語でも英語でも表現が同じなのは面白いですね。

皆さんも、男も女もチョメチョメだけが目的の人が中にはいるから気をつけましょうね。


ブレない自分を持って、周りに流されず、誇りを持って生きな!

ってローリン姐さんが言ってますよ。


そういえば最近は日本ではこういうガツガツした男女の関係ってあまり聞きませんね。

それも時代なんでしょうかね…


さて、MVですが、映像も大好きなんですよね!

舞台はニューヨーク。

左は1967年、右は1998年(当時の「現在」)の様子を並べた映像です。

ほぼシームレスで繋がっているので時代を隔てずに共演している感じがします。

そして歌っているのは同じ人…ってことは…

時代を超えての親子共演!

母の歌う歌に合わせて娘がラップするなんて最高ですね!

60年代は舞台を披露する感じ、90年代は観衆と一体になる感じがします。


街並みは変わっていないのに道具やファッション、そして人の様子が違っているのが興味深いです。

何度も見比べてしまいたくなります。

本場の人なら「そうそう!こんな感じだった!」と私たちが気づかない部分まで懐かしなるんでしょうね。


ぴったり30年ではなく31年の時を超えたというのは何か意味でもあるのでしょうか?


1998年の31年後、つまり2029年にこのMVの次世代を見てみたいですね。

ご本人でも、誰かがトリビュートとしてでも良いから作って欲しいな〜♪