Jade Anderson - Sweet Memories
back to 2002
今回の英単語:Abuse (1:30他)
意味:乱用する、酷使する
ダンスに青春を捧げた様子が「ダンスシューズはすっかりボロボロ」という一言で表していますね。
【一生の思い出の時間】
2002年に発売された彼女の唯一のアルバム収録曲です。
彼女の父親は「イエス」のジョン・アンダーソンです。
…が、お察しの通り、私は「イエス」をちゃんと聴いてきていませんw
このアルバムが発売された当時「あのジョン・アンダーソンの娘!」的な宣伝文句がありました。
そんなレジェンドを知らない私は「へえ〜…」な塩対応でした。
それはさておき、この曲!
キラキラで素敵すぎます!
光が差し込むような軽やかなギターと鳥のさえずりのようなキーボード。
…からの爽やかな歌声で
「♪モーォニンッ♪」
はい!朝の光景です!
心地よいベース音、フワフワのキーボード、キラキラのギター、くすぐるようなシェイカーが爽やかです。
そしてなんと言っても彼女のキュートな歌声がお日様のようです!
リードヴォーカルをさりげなく支えるコーラスもふわっとしていていいですね〜。
歌詞はある特別な日の光景や気持ちを歌ったものです。
その歌詞がとても具体的に書かれていて、まるで一緒に過ごしているかのような雰囲気です。
歌詞を追うごとに彼女がいる状況に色がついていくようでとても素敵です。
一番の舞台はもちろん、朝。
朝になってもまだ起きている主人公。
「笑いすぎで頭が痛いなぁ…」
ふと周りと見ると一緒にお酒を飲んだ友人達は床の上で寝てる。
レコードは鳴り終わってパチパチとスキップしてる。
バカ騒ぎした楽しい時間を過ごした事がわかりますね。
因みに「笑いすぎて頭が痛い」の部分、「〜so…that〜」の文法を使ってます。
「"too…to〜"とセットで学校で習ったやつ!」と懐かしい記憶が蘇りました。
詳しくは歌詞をググってみてください。
そしてサビ…は飛ばして、二番へ。
眠いけど陽が高くなってきた時間。
二日酔いなのは仕方ないか…
自分たちだけの時間が流れている。
近所の車通りから離れた適当なカフェまで皆で歩いて行く。
酔い潰れた後に太陽を浴びながらフワフワした感じで過ごす時間。
そんな現実と夢の境目を友達と共有しているのが目に浮かびますね。
「二日酔い」が「Hungover」というのも一つ勉強になりました。
一番にも二番にも出てくるサビ前の歌詞にも注目です。
ダンスシューズはすっかりボロボロ。
髪の毛はボサボサ。
でもいいの。
昨日の夜が楽しかったから。
歌うようように私は自分に微笑む。
幸せなひと時を過ごした事と自分がどんな人なのかを見事に描いていますね。
そしてその流れからのサビです。
こんな日々が素敵な思い出になるのを知ってるの。
私のための特別な思い出。
将来、私たちが話していた事や悪ふざけを思い出して笑う事も知ってるの。
ここで少し楽しい中にも寂しい感情が見えます。
この日で何かひと区切りつけた感じ画します。
これまでの日々がこれからの人生の糧になる…そんな気持ちですね。
この曲のテーマが見えてきました。
友人との楽しい日々が思い出になる時期。
欧米では5月〜7月が卒業シーズンという事を考えると…
この曲は学生時代が終わってこれから社会に羽ばたく若者がテーマです。
それを考えるとこの時期らしい、陽の光が暖かい雰囲気がピッタリですね!
学生のノリができる最後のパーティーが終わった翌朝ということですね。
楽しい時間の余韻と徹夜した後の地に足が付いていない感じで見る景色。
はしゃぎ疲れた友達らと迎えた朝。
普段と違う時間に普段と違う行動する時に感じる特別感。
そんなに青春を謳歌していない私(泣)でもわかります!
イベント後の夢から醒めてない感じの、こういうふとした時間って素敵ですよね。
寧ろパーティー本番よりもこういう時間の方が記憶に残るのではないでしょうか。
この見過ごしがちな一生の記念になる瞬間を切り取るなんて、素敵ですね!
なのに、なのに!
こんな素敵な曲なのに、MVがありません!!
超残念です…
その代わり、何かの宣伝で彼女が歌を披露している動画があったのでそちらをどうぞ。
歌は2:10から始まりますのでそこまで飛ばしましょうw
生歌も若さがキラキラして可憐ですね!
因みにこの曲、彼女が敬愛しているスティービー・ワンダーへのオマージュ的な曲だそうです。
そういえばCDの音源では途中でハーモニカも入ったりして、そんな雰囲気もあるような気がします。
私があまりスティービー・ワンダーを語れないので、その辺はご覧になった皆さんに託しますw
彼女がアルバム1枚だけだしてその後活動がストップしてしまったのが惜しいですね。
色々事情があるのかもしれませんが、勿体無い…