Diana King - Shy Guy
back to 1995
今回の英単語:Mercy (0:40他)
意味:慈悲、情け、ありがたいこと、幸運、おやまぁ(感嘆詞)
ジャマイカでは「 Lord have mercy」で「勘弁してよ」という意味で使われるそうです。
【声色がどんどん変わって一人とは思えない!】
突如シーンに現れて一発で大好きになった夏曲です!
ジャマイカ出身の彼女らしく、レゲエのリズムをベースとしたR&Bのサウンドです。
冒頭のコーラスでしっかり彼女の声を聴かせて「お!? これは良い声!」と注意を引かれます。
そこからワンクッション置いてからの♪ズンチャッズンチャッ♪
レゲエとHIPHOPの融合のような音…無条件でテンション上がります!
そして彼女の声がなんと言っても魅力です。
レゲエシンガーっぽい発音の地に足のついた感じの低音、そして低音からも出るツヤツヤ透明感の通る声、そしてバーンと空に広がるような高音!
様々な声色を操って曲を華やかにしています。
特に後半1分くらいのサビの繰り返し部分、とても一人の歌声とは思えない声の重なり方が凄いです!
さて、歌詞はというと…
歌でも聞こえる通り、馴染みのある英語ではないですね。
ジャマイカ的な訛りや単語が混じっている英語です。
ちょっと単語をググってみると、「パトワ語」でヒットしました。
パトワ語とはジャマイカの言語らしいです。
なので英語とジャマイカの言葉が入り混じった特徴的な響きになっているんですね。
なんとなく雰囲気はわかるので読んでみると…
パーティーに行くと色んなセクシーな男性がどんどん寄ってくるというモテモテな主人公。
しかし、彼女はそんな浮ついた男には興味がないようです。
「チャラい男じゃなくて、私だけを愛してくれるシャイな人がいいの!」
これがこの曲のテーマですね。
そんなシャイな人を求めているのにチャラ男がたくさんいるパーティーに来てるのはナゼ…というツッコミはなしにしましょうねw
そして、2番の歌詞の始まりにちょっと衝撃の過去が語られます。
「乱暴な人はお断り 私の体を殴ったり頭を叩いたりするような人は」
今で言うDV彼氏ですね。
そんな過去があったからシャイで一途な男性が良いと思っているのでしょうね。
「シャイな男、来い〜〜〜っ!!!」とメッチャ熱く祈っているお姉さんの歌ってことですw
果たしてシャイな男はこのエネルギーに耐えられるのでしょうかw
ところで、冒頭から何度も聞こえてくるこのフレーズ。
「♪オーロード ハブ マーシマーシマーシ♪」
ついつい「ご慈悲を!」なんて訳してかけたマジメな私ですが、どうも歌詞にそぐわないのでグーグル先生に聞いてみました。
どうやらジャマイカでは「勘弁して!」という意味で普通に使われるようです。
なので冒頭から何度も聴くこのフレーズは
「(チャラい男ばかり…)もういいから勘弁して!」
っていう意味だったんですね。
MVは2種類あります。
私のお気に入りは、この曲が採用された映画「バッドボーイズ」のPV版です。
単に映画のシーンを入れたやっつけ仕事のMVではないんです。
映画のメインの二人、ウィル・スミスとマーティン・ローレンスが出演してます!
しかも曲に合わせて色々楽しませてくれます。
踊ったり絡んだりするシーンがチラチラと映る彼ら、とても仲良さそうで見ていて楽しくなります。
歌って踊るダイアナ・キングもセクシーな演出でカットがパッパッと変わって目が離せません。
カッコよく歌う彼女とコミカルなコンビが終始楽しめます。
映画のシーンもふんだんに使われていて、後半の間奏で映画のシーンもたっぷり見る事ができます。
ただその代わり、大サビ前のラップのような歌が聴こえる部分が端折られてます。
因みにこの映画のクライマックスのカーチェイス、大好きなんです!
映画のそのシーンはこちら。
ポルシェ911ターボが凄くカッコよくて痺れます!
そしてMVの最後のおまけのような締め方もコント仕立てでお気に入りです。
もう一つのモノクロのMVは、どこかの街中で男性二人を従えてパフォーマンスするというものです。
こちらでは映画プロモーション用では省かれていた前述のラップのような部分も収録されています。
こちらのMVもシーンがパッパッと変わって見応えあります。
モノクロバージョンはこちら。
映画バージョン、モノクロバージョン、CD音源ではそれぞれイントロやアウトロ等が違っているんです。
色々聞き比べてみるのも楽しいですよ。
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