Cleopatra – Touch Of Love
back to 1998
今回の英単語:Last (0:28)
意味:続く、持ちこたえる
中学英語のお馴染みの単語ですが、様々な意味があります。
「最後の」だけでなく、「最新/最近の」という形容詞だったり、上記の動詞の意外にも色々と。
【彼の温もりをもう一度】
イギリスはマンチェスター出身の三姉妹グループの曲です。
マンチェスターといえば来日公園で話題のOasis等、様々なアーティストの出身地のイメージです。
今回の曲、マンチェスターにこじつけた感じですが、偶然です。
むしろ、この記事を書くにあたって彼女らの出身地を知っただけですw
90年代後半といえば、10代デビューの新星がポンポン登場していた記憶があります。
その流れでデビューアルバムを視聴して即買いしました。
(CD整理した時に一度手放したくせに…)
そしてX(元Twitter)の流れで Spotify でプレイリストを作った時に再度ハマったのが彼女らの1stです。
その中のラブリーなミディアム・スロー・ナンバーです。
ヴォーカルの雰囲気とその年代の恋の気力がリンクしていて胸キュンです。
胸キュンという昭和の言葉、前回も多用した気がしますね…
でも基本的に胸キュンソングが大好きなので仕方ありません。
そして今後も胸キュンは多用すると思いますので昭和のオジサンの感覚と思っておつきあいくださいw
アルバムバージョンではイントロは優しいピアノっぽい音がシンプルに鳴ります。
そこに「♪ドゥードゥッドゥー…」という掴みのハーモニー。
(MVではこのハーモニーからスタート。)
そこに強めの「ベェエイベーィ」で「聞いてよ!」と耳を傾けさせますね。
掴みの段階で私の「いい曲センサー」がピーンと反応しました!
さすが三姉妹、ハーモニーの声が仲の良いこと!
リードヴォーカルはパワフル系ですが、コーラスはソフトで温かです。
「うちらがちゃんと支えてるからしっかり歌ってね!」
なんて感じで喧嘩しないハーモニーが上品ですね。
一番はちょっとしっとり目です。
でも耳を澄ますと結構色んな音が入っていてキラキラした雰囲気があります。
アコギや風思わせる音やストリングスも聞こえますね。
サビまではコーラスが控えめでまずは主人公の胸のうちを聞いているようです。
間髪入れずに入る二番はオーボエ(?)の音が彩りを加え、コーラスの変化もアクセントになります。
リードヴォーカルも少し強くなり、コーラスが彼女の気持ちを増幅している感じです。
エレキギターも入ってきて気持ちの強まりを感じますね。
サビで音が豪華になり盛り上がってきます。
二番サビの終わり、ストリングスが持ち上げ、オーボエが優しく響く中、
ソフトな「♪ラ〜〜〜〜ヴ」がこの後の展開を期待させます。
大サビ前のCメロ。
ちょっと弱めの冷たい風の吹き込むフレーズからの盛り返しも素敵です。
ギター、ストリングス、そしてドラムが応援してからの大サビ!
「あれ?前のサビと一緒?」と思っていたらキーが上がってからの
ハイトーンヴォイス炸裂!!
気持ちいい!!
そしてサビのフレーズを繰り返して段々落ち着いていく感じも上品です。
最後の最後、冷たい風の中で呟く
「touch of you…」
この締め方が、また良い!
胸キュンでしょ!?
まだ経験値を積んでいる段階という雰囲気の歌声もポイントです。
リードヴォーカルがこなれた感じではなく、頑張ってる感じというのが良いです。
引き算しない若いエネルギーに満ちた歌い方がキラキラ眩しいですよね!
さて、歌詞ですが、歌詞は多くは語らないタイプです。
ラブソングではありますが、距離を置いてしまった男女の歌のようです。
夏が過ぎ去り、冬がやってくるような気持ち。
あんなに燃え上がった心がすっと冷えてきちゃった。
つまり恋人が去ってしまったという歌です。
しかし、彼女さんは彼くんのことを忘れられません。
「あの恋がずっと続いていたら…」と想いにふけていますが…
時間はあなたの気持ちが固まるのを待たないの。
私に今以上にあなたのことを愛してほしいのかしら。
彼くんがいなくなって傷ついている割に結構グイグイいこうとしていますね。
若さってやつでしょうか。
もちろん肉食系ではなく、彼くんに会いたいというセンチメンタルな彼女さん。
彼くんの温もりを感じてその愛が本物だと安心したい気持ちが心の中にずっとあります。
冬の寒さのような心の中にポッと灯り続ける彼くんへの想い。
胸キュンです。
そんな気持ちを知ってか知らずか、彼くんは彼女に会っても違う話をしちゃいます。
あ、「元」彼くんですね。
元彼くんも実は気持ちを伝えるのが下手だったのかもしれません。
「一人は混乱しすぎて、もう一人は恥ずかしがり屋で」と歌っています。
恥ずかしくて気持ちを伝えられなかった彼くん。
その彼くんの態度で気持ちがわからなくなった彼女さん。
気持ちのすれ違いで離れてしまった二人のようです。
ダメですよね、気持ちはちゃんと伝えないと。
でも彼くんとの時間が彼女さんの人生に大きな変化を与えたのは事実です。
自分の起こった内面の変化を彼女さんはとても大事に思っています。
きっかけをくれた元彼くんの事が忘れられないのは当然かもしれませんね。
しかも会う機会がないわけではないという生活をしているのも伺えます。
そうなると元彼くんに対する気持ちも消えるはずもないですよね。
気持ちを上手く伝えられない鈍感な彼くん。
彼女さんの想いになかなか気づかないのでしょうか。
そして彼女さんは彼女さんで、自分から再度告白する勇気がない感じですね。
二人とも、早くしないと他の誰かに取られちゃうよ!
なんて、かつてのトレンディドラマの中盤あたりの話っぽいです。
見ている人は「もう、早くくっつきなよ!」とヤキモキしながら成り行きを見ている感覚w
鈍感な彼くんにはストレートに気持ちを伝えちゃった方が良かったですね。
彼くん惚れちゃった彼女さん、その後彼くんの気持ちを取り戻すことはできるのか…
こんな健気な気持ちの女の子、彼くんがその気持ちに気づいて後悔して、
「もう一度やり直そう。」
と言ってハッピーエンド…という結末を期待しちゃいますね。
MVは肌寒さを感じる雨がしとしと降る街並みが舞台です。
メンバーそれぞれが違う場所で過ごしていますが、その情景がすごく素敵です。
晴れではなく雨模様というのも風情があります。
青基調の映像が昼間から夜、そして夜明けに移り行く時間の経過も良いです。
この素敵な街が気になりすぎてGoogle先生の力を借りて調べてみました。
UKのグループだからイギリスの街かと思っていましたが、不正解でした。
どうやらチェコ共和国のプラハのようです。
路面電車と橋がヒントになりました。
リードヴォーカルのクレオさんが熱唱していた橋は「カレル橋」という観光名所のようです。
因みにカレル橋の詳細はコチラ↓
なんとGoogleレビューでこのブログを書いた時点で★4.8の大人気観光名所です。
最後は雨が上がって三人がまさかのヘリコプター移動というのもちょっと意外ですが、印象的です。
ゆったりとしたMVの雰囲気、寝る前に見ると良い夢が見られそうな映像でお気に入りです。
因みに私が作ったこの曲が入った Spotify のプレイリストはコチラ↓
夜中につけたタイトルなのでちょっとアレなタイトルですが、ツッコミなしでお願いしますw