Brandy - Have You Ever?
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今回の英単語:Ever (0:03他)
意味:今までに、常に、絶対に、そもそも…等
「Have you ever〜?」は「〜した経験ある?」という意味ですが、単語自体には色んな使い方があります。
しかし、よく見る簡単な単語ですが、さらっと使うには日本人には難しい単語な気がします。
【この気持ちを気づいて】
私がブランディにハマったのはこの曲が収録された2ndを聴いてからなんです。
アルバム全体が凄く良い雰囲気で毎日のように聴いていました。
そのアルバムに収録されていた極上の胸キュンなスローナンバーです。
秋にピッタリな切ない系ですね。
「いい曲だなぁ〜」と思ったら出てくる二人。
デヴィッド・フォスター&ダイアン・ウォーレンが手掛けています。
あまりプロデューサー関係は詳しくないので私は「へぇ〜、さすが!納得。」程度の軽い感想でした。
さて、曲ですが、前半のしっとりから後半の盛り上がりが凄く気持ち良いんですよね。
最初の最初、「ハァーーー」とフェードインしてくるのが好きなんです。
本編(?)に入る前の何重にも声が重なったハーモニーが心をふわっと浮かび上がらせてくれます。
そこから「ボーン」とキーボードのベース音が入って本編開始。
この曲、ずっと「Have you ever…?」と問いかけ続ける曲です。
下手をすると飽きてしまいそうな感じですが、そんな感じを微塵も受けません。
主人公の彼女の切ないような温かいような気持ちがグイグイ伝わります。
一番は内向的な雰囲気で物思いにふけっている感じです。
恋しい気持ちで苦しいですが、その炎を胸のうちにしまっている様子です。
彼女のハスキーで少し震えているような声が良い!
胸をギュッと締め付けている雰囲気が切ないです。
そしてエコーの効いた歌声が心の内側からの声のようで聴き入ってしまいます。
演奏もシンプルでたまにギターやキーボードがチャラーンと色を添えている感じですね。
実は私はこの曲を聴いてから彼女の声の良さに気づかされました。
二番は彼女の声が外に向かおう頑張っている感じで強さが出てきます。
彼に気持ちを伝えたいという思いに駆られてきた感じが伝わります。
歌声も力強く広がりが出てきます。
ハモリとストリングスが心の炎が大きくなってくる感じを表していますね。
二番のサビでは、抑えられなくなってきた気持ちの昂りを素敵なフェイクで聴かせてくれます。
Cメロに繋ぐ「♪ウーウウウウ〜〜〜」も好きなんですよね〜。
Cメロでモヤモヤ考えてしまって気持ちがどんどん抑えられなくなる雰囲気がこれまた胸キュンです。
そして溢れそうな気持ちからの大サビ!
大サビも基本的に一番から引き継いでいる雰囲気ですが、彼女の気持ちが燃え上がります。
切なげなフェイクも混ぜた彼女のハスキーな熱唱!
気持ちをぶつけたいけどぶつけられないもどかしさを感じます。
グワっと盛り上がる彼女の絞り出すようなハスキーボイスの「♪トラィ トゥ…」の所とか大好物です!
切ない気持ちを絞って絞って絞り出す終盤、胸キュンキュンです!
でも結局はその想いをぶつけることなく胸に秘めた感じで締めくくります。
胸キューーーーーン!!
歌詞は、「胸が張り裂けそうなほど人を好きになったことがある?」と問いかけている内容です。
こう書くと不特定多数に問うているようですね。
そうなんです!
最初は
「あなたはこんなに人を愛したことある?」
というトーンで問いかけています。
まるで周りの人に聞くかのような感じです。
そして同時に
「私はあるの。」
と自分自身に言っているようにも聞こえます。
歌詞の中で「あなた」と「彼ら」というかたちで語られています。
聴いている人に
「みんなそんな気持ちになったことあるの?」
と問いかけている文章です。
裏を返せば「私はそんな気持ちで苦しいの。」と打ち明けているわけです。
そう言われると「そうなんだ…つらいね…」って思っちゃいますよね。
どうやら彼女が好きな人には彼女の気持ちが届かないようです。
この先もずっと心を捧げてくれる見込みがない相手を熱烈に愛してしまった辛すぎる片想いです。
そして問いかけ続けているうちに気持ちが昂ってきます。
それがCメロです。
この部分だけ「私」と「あなた」という言い方になります。
そして問いかけではなく、「私はどうすれば良いの?」と気持ちがブワッと溢れ出します。
相手のことを思いすぎて眠れない夜を重ねる彼女。
そしてその想いは決して叶わない現実。
どうにも解決できない問題をどうしても考えてしまう時間。
失恋の方がまだ楽かもしれない辛さですね…
なんて…私は恋愛経験がごく僅かですので妄想です。
MVは「MVあるある」な、謎の豪邸が舞台です。
そこへ一人やってくるブランディさん。
なんだか物憂げな表情です。
それもそのはず。
その家には誰もおらず、留守を任されているようです。
可愛いワンちゃんがいますもんね、長い時間ご主人が家を空ける時世話してもらわないといけませんね。
さて、その家に彼からの書き置きが…
「留守の間、家を見てくれてありがとう」
「最高の親友、ジャーメインより」
「親友…」
「親友…」
「親友…」
恋人だったら「Best Friend」じゃなくて「My Love」とか書くんじゃないですかね?
留守を任せられるほどの女性に対してその言葉…
そして彼のいない家に来てそのメッセージを見る彼女…
この流れ、懐かしのトレンディドラマのようです。
さて、ここからは私の必殺技、妄想のストーリーです。
もちろんブランディさんは彼へ恋愛感情を持っているわけですよ。
でも彼は彼女を気のおけない友達という感覚です。
で、彼氏は気安く留守とワンちゃんのお世話をお願いしたというわけです。
彼のいない家に来た彼女。
彼の寝室、彼のクローゼット、彼の住んでいる空間を跡を辿るように時間を潰します。
そして彼と遊んだ時のビデオを眺めながら彼の服を纏ってみたりして…
普段、彼にはただの友達を装ってますが、彼の家に一人でいるとどうしても想いが溢れてきてしまいます。
果たして彼女は彼に気持ちを伝えることができるのでしょうか…
なーんて、やっぱりトレンディドラマっぽいですねw
あと、プールサイドでドレス姿で歌うブランディさんも良いですよね!
当時はまだ10代だったはずですが、大人の雰囲気と色気が漂ってます。
ドレス姿で歌うシーン、首をクイクイ動かして歌うところが好きです。
当時、彼女か吉田美和さんか…みたいな印象を持ってました。
因みにこの動き、「首アイソレーション」っていうダンスの技みたいですね。
私も試したことありますが、もちろんできませんでしたw
話がそれちゃいました。
結局終始浮かない表情だったブランディさん、帰る前の車の中で一呼吸つきます。
彼女が次に彼氏に会った時のことをまたまた勝手に妄想してしまいます。
彼女は意を決して彼に想いをぶつけようとします。
しかし彼の屈託ない笑顔と態度を目にした彼女。
気持ちを抑えて普段の調子で友達と接するんじゃないでしょうか。
彼女の気持ちに気づけよ、ジャーメイン!
こんな素敵な女の子が近くにいるんだよ!
逃すなよ!
…と、ほとんど登場しない彼氏にヤキモキする私でした。