Beck - Looser

2023年01月10日

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今回の英単語:Vein(s) (0:26)

意味:静脈

ブタンを静脈に…意味わかりませんw 韻を踏む為の言葉遊び…かな???


【打ちのめされた、どん底だー!】

これまで紹介してきたものとはちょっと毛色の違う曲ですが、初めてPVを見た時に「なんじゃこりゃ!?」と思ったインパクト強大な一曲です。

メジャーデビューのこの曲で一躍名を轟かせましたね。


フォークギターの「♪ンーヴェ〜 ンーヴェ〜ンー♪」の繰り返しの後、予想外の重低音で「おっ!?」と思わせるイントロで心を掴まれました。


サビ以外の歌詞は全く意味不明ですが、なんだか自暴自棄になっているような感じです。

でも言葉遊びながら誰も思いつかないような歌詞で、実は「自分大好き」なんじゃないかという印象も…

ロックというよりは何でもありって感じの時代先取り的なサウンドです。

そもそもサビ以外の部分は緩いラップですし。


サビ以外の歌詞はほんとよくわかりません。

ラップで韻を踏む為の言葉の羅列のようで、実は芸術的な意味があるのかも…と思わせるような内容です。

何かに打ちのめされて自暴自棄になったのか、それともドラッグをした状態や泥酔している時の思考を想像して歌にしてみたのか…

冒頭の「チンパンジーの時代にオレは猿だった。」がこの曲の世界観でしょうか。

周りを見下していますが、自分はソイツらよりもレベルが低かった。

つまり、これまで天狗だった自分の鼻をへし折られたという気持ちから生まれた曲のようです。

「俺は負け犬。さっさとヤれよ。」のサビ。

どうでもよくなった感が一発で伝わります。

気が抜けているようで、何かに怒っているようにも聞こえる歌声と表情。

そして訳のわからない歌詞なのに癖になる曲になっていることは特筆すべき点です。


PVはこれまた意味不明ですが、なんとなく全体を通してのテーマは「タヒ」ってやつのようです。

棺桶や墓場、死神などちょっと厨二病を思わせる雰囲気がシュールです。

棺桶が色んな場面に出てきてアニメーションで動くのが不気味さというよりはおかしかったです。

途中出てくる人たちも「誰www!?」って思わずツッコんでしまいましたし。

支離滅裂でもなんとなく納得している、まるで夢を見ている時の映像のようです。

こんな夢覚えてしまっていると寝起きの気分が凹みそうですけどw


ただ、墓場で笑顔で踊っている女性2人…バチあたり過ぎて、当時このPV見た時に心配になりました。


彼のヘンテコさを色々表現した印象深いPVは病みつきになりますね。

ブラックユーモアなのか、単にタブー的なものを表現したかったのか…

私の感覚では、ヒットさせるつもりはなかったけど、なぜかヒットしてしまった曲という印象です。

作った本人が一番ビックリするパターンなのではないかとw


今ではSNS等で知名度の低い人もどんどん発掘される事が多いですが、SNSどころかインターネットすら普及していなかった当時、クチコミで広まったアーティストの一人ではないでしょうか。


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