Backstreet Boys - I Want It That Way

2025年04月15日

back to 1999


今回の英単語:Desire (0:23他)

意味:願望、欲望、切望するもの

彼女の事が好きすぎて、彼女と一緒にいる事がこの世で一番の願いという彼氏。でも彼女は…


【別れを止めたい彼氏


男性アイドルグループの最高峰!

その彼らの大ヒット曲です。

恐らく今でも彼らの人気を上回るグループは出てきていないんじゃないでしょうか。


日本でもドラマ「彼女たちの時代」で彼らの曲が流れて、日本でも一気に人気になった記憶があります。


そしてこの曲収録のアルバムタイトルが「Millennium」!

世紀末だった当時、この千年に一度の言葉を人気絶頂の彼らが使ったのも妙に納得しました。

多分多くの方が「アイツらが使ったのか…仕方ない…」と思ったのではないでしょうかw


では当時何度も耳にしてお腹いっぱい気味になっていた曲を紹介します。


イントロはなんだか切ないアコギの演奏です。

そしてすぐに「イェエェ〜」からの歌が始まります。

アイドルグループなのにちょっと悲しげな始まり。


そして「ホワヮ〜ン」なキーボードの音…なんだか戸惑っている雰囲気です。

歌詞もラブソング的な歌い出しなのにどうしたことでしょう。


続くBメロ。

「But」で始まっています。

ラブソングではないのがここでわかりますね。

だから切ない出だしだったんですね。

音に厚みが出ますがイントロからの切ないリフは聞こえます。


そしてお馴染みのサビ、「テルミワィ!」です。

音が派手になってアイドルっぽさが出ます。

一番のハーモニーはやや抑えめってとこでしょうか。

それにしてもこのサビ、改めて聴くとなんだか短く感じますね。

ここでは「サビはこんな感じだからね。」と教えてくれているようにも思えます。


二番からはAメロからハーモニーも重なってキラキラ感が増します。

失恋ソングではありますがアイドルっぽさが出てきます。


そしてここでもすぐに終わる感のサビですが、この後の盛り上がりを期待してしまう音の広がりです。


私の好きな部分がここ!

Cメロに繋がるサビの最後の部分です。

最後の「I want it that way」が他とは違って寂しげなメロディになります。


Cメロは失恋ソングらしく、内向的なメロディと切ない歌い方が印象的です。

抑えめにして「この後行くよ!」的な雰囲気がプンプンしますね。


来ますよ!

「ユアー(ユアー)(ユアー)(ユアーァー)」からの…

「ドワナヒァユー!!」


大サビはもう失恋ソングというのを忘れるほど爽快です!

キーも上がり、心の高まりを感じる高い音が入ったハーモニーとアドリブが気持ちいい!!

「もう失恋なんかどうでもいい!」と思ってしまう盛り上がりです!

しかし最後はしっかりとしっとり締めくくるところがニクイ。


まるで失恋の傷を紛らわすために、友達と酒を飲んでいる男のようです。

「彼女がなんだー!」と散々騒いで盛り上がった後にシュンとなる瞬間です。


歌詞は見ていくと、主人公は僕とあなた。

つまり彼氏くんと彼女さんです。

彼氏は彼女の事が好きで、彼女が唯一無二の愛する存在のようです。

しかし、彼女さんの気持ちは彼氏くんから離れてしまったようです。

彼女さんの気持ちはどうして彼氏くんから離れてしまったのでしょうか?

その理由、彼氏さんは気づいてないようです。


サビで繰り返し

「どうしてか言ってくれよ!」

と叫んでいますもんね。

でも彼氏さん、彼女さんを諦めきれません。

「ワンチャン」ってやつでしょうか…ちょっと古いですか?


彼女が去ってしまう事で胸が苦しい彼氏くん。

何かの間違いだと思いたい彼氏くん。

しかしこの曲で彼女さんは何も答えてくれません。

相当彼女さんの気持ちは離れてしまったようです。


今で言うと、LINEしてもブロックされてる状況でしょう。

一体彼氏さんは何をしでかしたんでしょうね。


その答えは全くわからないというのがこの曲の最大のモヤモヤポイントです。


さて、タイトルの「I want it that way」ですが、このボヤッとした言い回しがポイントです。

この言葉、何度も出てきます。

実は歌詞では彼氏さん、彼女さん、それぞれがこの言葉を使っています。

「I want it that way」を直訳すると「私はこうしたい」という意味になります。

同じ言葉でもお互いの意味は全く逆というわけです。


彼氏さんは今のまま、彼女さんがいる人生が良いという意味で「I want it that way」と言っています。

しかし、彼女さんは彼氏さんのいない人生を選ぶと言う意味で「I want it that way」と言っています。


彼氏さんは理由がわからないまま去っていく彼女さんを見つめている雰囲気です。

それにしてもこんな男前の彼氏さんを振るなんて、彼女さんは何が不満だったんでしょうね。

彼氏さんが彼女さんより仕事を優先する人だったとか…

彼氏さんが彼女さんより友達を優先する人だったとか…

彼氏さんが実は彼女さんを束縛しすぎる人だったとか…

彼氏さんが彼女さんに依存しすぎる人だったとか…

妄想が膨らみますw


MVは彼らのトップアイドル具合を表したイメージビデオのようなものです。

空港に来たBSB、怖いものナシ的な堂々とした歩きっぷりが印象的ですw

そして空港には彼らのプライベートジェットが!

さすが世界のトップアイドルです。

そこからはもう彼らのイケメンぶりと振る舞いを拝むのみです。


後半はなんと熱烈なファンの前でのパフォーマンス!

ここで生で観られた皆さんは超ラッキーですね〜!

そしてひとしきり盛り上がったあと、ファンサービスもたっぷりして搭乗。


ストーリー性はないものの凄く印象に残っているMVです。

もうMVの方では失恋の歌詞なんて関係ない潔さがアイドルらしくて逆に良かったりします。


突き進むだけの若い頃って良いなぁ…なんて思っちゃいますね。